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現状の問題点(その2:ケーブルが使えない)

ケーブルが使えない

BS放送が始まったころ、ビル内で使っていたUHFケーブルでは全く視聴できないという問題が発生しました。その理由は、UHFケーブルで伝送できる帯域が800MHz位までが上限で、BS放送の1.5GHzまで対応できていなかったからです。
4K・8K放送で想定しているBS・CS左旋周波数は3.2GHzが上限になります。この場合、既存のケーブルは使えません。 

周波数帯域(MHz) ケーブル品番 対応周波数(MHz)
地デジ放送 470~710 5C-2V 770
BS右旋 1032~1489 S-5C-FV 1800
CS110右旋 1595~2071
BS左旋 2224~2681 S-5C-FB 2600
CS110左旋 2748~3224 S-7C-FB/ S-5C-FB 3200

BS左旋以上の周波数が本格的に稼動すると、家庭内では安定的に動作したり、しなかったりする可能性があります。左旋周波数を含めた帯域の図を以下に記載します。

● 左旋周波数を含めた帯域図

● 光対応 新4K8K衛星放送アダプター(NTT フレッツテレビ)

NTTが提供するフレッツテレビではこの問題を想定し、以下のようなアップコンユニットをテレビの近くで接続しています。

新4K8K衛星放送アダプター
(NTT フレッツテレビを参照)

このアップコンユニットは、テレビ1台に対して、一つずつ設置が必要となります。仮に5,000万世帯が所有するテレビ(※一世帯あたりの平均テレビ所有数:約2.6台)に対して、全てを4K左旋対応にすると1億3000万台のアップコンユニットが必要です。アップコンユニットは、1台9,000円なので1兆1700億円を国民が負担することになります。

本件に関するご意見・お問い合わせ

「4K IP接続テレビ」の実現に向けた提言に関して、みなさまの率直なご意見をお待ちしております。また、提案した方式へのご賛同やARIBへの規格化等、お気軽にお問い合わせください。